代表取締役 石川 明博

スタッフ紹介石川 明博

資格
一級建築士
一級土木施工管理技士

建築実務経験43年 22歳から建設業にて
大工、設計、施工管理、経営 

最終学歴
私立中央工学校(建築設計科)中退

趣味
フライフィッシング:トレッキング自然観察:流木アート


経歴

22歳から3年間設計事務所勤務(1980年/昭和55年)

■職人への道の始まり
専門学校で図面作製の得意な技能を活かし大手ゼネコンで図面作成に従事。しかし、建築設計の基本を学べずに家業の大工にあこがれ、25歳で3代目の父が経営する工務店で大工として見習い修行を始める。

■修行時代の体験
父の弟である棟梁につき、最初は失敗が多く怒られることもあった。しかし、手板や墨付けなどの技術を学び、自分の手で作ったものが建物として完成する喜びを感じ始める。西岡常一などの宮大工棟梁に憧れ、職人の世界の奥深さに気づく。

■住宅産業の変革
経済の高度成長とともに、プレハブ建築が進展。住宅造りが企業体系で管理されるようになり、個人の大工や小規模な工務店にとっては脅威となる。新建材の普及や住宅のクレームの増加など、住宅産業の変革が進む。

■法規制と新技術の導入
2000年に住宅の品確法が制定され、新建材によるシックハウス症候群の問題も発生。設計や施工に新しい知識や施工技術の習得が必要になり、建築基準法や都市計画法に適合する必要が出てくる。

■資格取得と棟梁からの教訓
大工としての家造りの知識や技術だけでは対応は難しく、建築基準法や都市計画法といった国が定める基準に適合するべく、それを習得することが不可欠となり、好きなサーフィンもやめ、2級建築士試験に全力でのぞみ、やっとのことで合格。

住む人の命を守る建築基準法、建築の基本と理屈を習得できたことで棟梁とも対等に渡り合えると自信を持っていたところ、何時か棟梁に言われたことがありました。

基準法はあくまでも基準でそれは最低守らないと家が建たない基準なんだ、造る家が最低の基準じゃ誰がお前に頼むかよ!それを忘れちゃダメなんだよ!」と言われ、目から鱗の棟梁の発言に、資格を取ったことで高慢になっていた自分を、恥じたものでした。


30歳で2級建築士取得 現場から 業務管理全般に従事
33歳8年の大工実務、営業、経営にも従事し始めた(1988年/昭和63年)

■一級建築士資格取得の挑戦
バブル期に土地の有効利用でビル建築に携わり、高度な設計と技術が求められるようになる。2年間の猛勉強で一級建築士の資格取得に合格し、その資格を持つ者としての自覚と責任を感じる。

■住宅建築の重要性と価値観
家は住む人の幸福、快適健康な暮らし、財産価値の継続、家族の融和に寄与するとの考えから、これらの価値観を基盤に仕事に従事。

■省エネ法とシックハウス問題
省エネ法の制定に伴い断熱基準が定められる。しかし、断熱材の過剰な使用で住宅の換気が悪化し、シックハウス症候群が問題となる。VOCガスなどの発生が健康被害をもたらし、社会問題化。

■安全と快適性の追求
良いと思われる建材や工法でも、家は多方面から検証し、安全と快適性を確保する必要がある時代になる。長期にわたりこれらの要素を継続する姿勢が求められるようになった。


父の会社を退職(2004年/平成16年)
岩手県の有力ゼネコン会社に再就職 2011年東日本大震災の復興に向け独立

■断熱住宅の登場と問題
オイルショックの後断熱性が重視され床、壁、天井に断熱材を充填した住宅が供給された。しかしこの頃は、防湿の概念がなかったため、床下で結露が発生して数年ももしない住宅の床が腐って抜け落ちる事件が発生した。
(北海道ナミダ茸事件 日経新聞1994年6月18日)

■断熱工法の改良と新たな問題
事件を教訓に、80年代後半から高断熱性・高気密性住宅が供給され始めた。防湿対策が施されたが、壁体内の通気性が悪化し、結露問題は根本的に解決しなかった。

■施工と耐久性の懸念
従来の断熱工法(内断熱)柱や梁、間柱分は断熱できず断熱が連続しない為、継ぎ目に防湿の為にテープで隙間を防ぎ、現在でもこの施工手法が一般的となっている。気密部材としてテープをはじめ様々な機能を持った商品が開発、供給できるようになったが、それをもっても高寿命を謳う性能住宅としては粘着性低下による持続劣化への懸念が残った。

外壁と内壁で隠れてしまうためもっとも大切な構造体内部の結露(壁体内結露)対策としてその効果と耐久性は業界内でも疑問が生じていた。

■シックハウス症候群と換気対策
隙間が多く、中途半端な気密では建物から発生する総称してVOCガスの充満による健康被害、シックハウス症候群を助長。二酸化炭素も充満して壁体内結露の危険性が増幅されていた。シックハウス問題に関しては建築基準法により、24時間計画換気が義務付された。

しかし現在でも曖昧な気密基準が法規制されていない実情では図面上、換気経路は明記され換気扇のスペックによる換気量も表記できますが、気密測定を行い、0.5c㎡/㎡以下でなければきちんと換気が出来ているかは眉唾ものです。


■2025年の改正省エネ法と今後の課題
2025年改正省エネ法が施行され省エネ住宅として一定の要件を満たさない住宅は建てることが出来なくなる。

しかし従来の内断熱工法による気密処理では気密ラインが不明確で気密層などといって層の中で防湿する施工では結露してしまう危険性があります。水蒸気の大きさは3.5Å、透湿抵抗の低い石膏ボード等、ましてや繊維系断熱材では簡単に通り抜けて、その中で温度差による露点を迎えて結露に至る。(壁体内結露)

気密層とは業界用語ではよくつかわれるが、気密は線(ライン)で取り、明確に施工するべき。それによって根本的な結露対策となり、室内も、構造体も余計な湿気や、結露のない快適な住宅とすることが可能。

当社ではこの工法を20年以上前から採用していますが、一般の内断熱工法では今後の課題なのではないかと思います。

今後のGATは

■高断熱・高気密化への新しい取り組み
私どもは20年以上前から結露を防ぐ外張り断熱や適切な気密ラインの採用によって、快適な住環境を提供しています。これにより、結露による問題を効果的に避けることができるようになりました。

■性能住宅の構築とコスト問題
性能劣化の極めて少ない断熱工法、気密工法、だからこそ機能する高性能な換気システム等、性能住宅を構築するためのコストはそれなりに高くなります。

しかし長期的に見れば光熱費の削減や快適な住環境で、病気の発症も抑えられ、劣化のない長持ちする住宅であればそのコストはペイして余りあるものとなるでしょう。

どうしても初期の住宅価格を比較してしまうのは否めないこととは思いますが、LCCライフサイクルコストで比較して正しい判断をすべき社会になってきたのではと思います。

弊社ではすでに断熱性能Ua値0.26W/㎡・k 平均気密度0.12c㎡/㎡(全棟気密測定)少しマニアックなお話になってしまいましたがこれからは特に大切な家づくりの指標になりますのでホームページ更新時にストーリー性を持たせてもっと解りやすくお話ししたいと思います。

相談会も開設しておりますので是非ご連絡ください。


■2025年の改正省エネ法と脱炭素への取り組み
2025年に施行される法規制や脱炭素先行地域における要求は、さらに高度な技術と耐久性が求められることとなります。当社の工法は、これらの要求に応じ、温暖化防止と地球環境の保全に貢献しています。

■断熱性能の判断とお客様の満足と安心
断熱性能の判断が厳格化しており、非断熱部分も考慮に入れなければならないとの見解もあります。私どもの家づくりは、20年以上にわたりクレームがなく、お客様から満足の声をいただいております。

■最後に
田舎の小さい工務店である私どもは、性能数値、コストだけでなく、経年劣化も科学的に考慮しています。お客様のライフサイクルコストに合わせた無理のない資金計画もご提案いたします。

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